日曜感想。
2巻のオビには、「猫、大好き」な人のための必読書、とか書かれてたけど猫は化け物に喰われたりなどけっこうむごい目に遭うので猫大好きな人は注意。猫が猫として扱われている気がしない。
一応学園異能モノに分類されるはず。猫と対になり特殊能力を持つ生徒会メンバー+主人公と猫の勘助、敵なるは化け猫とその眷属たち。かなりオーソドックスな漫画的設定でこんなラノベすでにあるんじゃないかとか思った。
特に斬新な面があるわけでもないけど、安心して読める画力と構成が良い。
残念なのは「猫が猫として扱われている気がしない」こと。学園内には結界が張られており、人間は目が覚めると霊的なものを全て忘れてしまうという設定のおかげで、いわゆるモブキャラの役割が猫達に当てられており、その為ヒドイ扱いを受けるのも猫の役割になってしまう。学園内にはなぜだか沢山の野良猫が生息しており、その多くが学園の生徒代わりの役割を押しつけられているわけだ。といってももちろん男子生徒も女子生徒も登場するが、モブ以下の存在だ。主に物語は能力のある人間と猫と化け物との間で回っているのだから。
というわけで5巻くらいでその結界が破壊されるという展開になると面白いのだがどうだろう。何巻まで続くのかわからんけど、そうしないとマンネリが生まれるような気もするのだ。
と、いろいろ書いたけど学園異能が好きなら読んで損はない。
私的な嗜好で言うなれば
「副会長のたわわな果肉さえあればボクはもう……」
この一言に尽きる。