「ただの探偵じゃない。ニート探偵だ。」
この一言からバカ小説かと思ってました。ごめん。
ひきこもりニート、スロプロニート、大学生ニート、ヒモニート、チーマーニート、ニート予備軍が織りなすある冬の喜悲劇。
登場人物達が魅力的。それぞれのバックグラウンドを一人ずつ短編書けるくらい細かく設定してあるんじゃないかな。あるいは続編書けるくらいに。なんでアリスが長時間外出できないのかとか、明かされない部分も結構多かったので。
しかし油断してるとアリスの脳内イメージがGOSICKのヴィクトリカになる罠。設定も
・超極端な偏食
・引きこもり
・実家との確執
・安楽椅子探偵
・ロリ少女(でもアリスは年齢不詳だな。
と似てるし。物語上での役割は違うけどさ。
日常場面での描写が希薄だけど主人公の立場を考えるにそれは仕方のないことか。ともかくラストに至るカタルシスは演出あいまってなかなかのものだった。特に屋上でのシーンはまさしく王道。
同時期に読んだ「世界平和は一家団欒の後に」「ヤングガンカルナバル」より一つ上に面白かった。
とりあえず着信音をコロラドブルドッグのイントロにしました。
わざわざmp3トリミングして自作したぜよ…。